アキレス腱症への体外衝撃波療法:効果は?システマティックレビューとメタアナリシス
Shockwave Therapy for Midportion and Insertional Achilles Tendinopathy: A Nail in the Coffin? A Systematic Review With Meta-Analysis.
アキレス腱症(付着部・中央部)に対する体外衝撃波療法は、疼痛と障害において臨床的に意味のある利益を示さず、ルーチンな治療として推奨されない。
収録論文: 5件。重要度順に一覧表示しています。
今週の論文配信から、院内共有しやすい臨床上の読みどころをまとめています。
アキレス腱症に対する体外衝撃波療法は臨床的利益が示されず、ルーチンな治療としての適応を再検討する必要があります。
アキレス腱症患者の腓腹筋は運動により質的・量的変化を示すものの、機能改善には限定的な側面があり、超音波エコーによる筋特性評価が有用な場合があります。
線維筋痛症などの慢性一次性疼痛に対し、TENSや低出力レーザー療法などの器械的物理療法が補助的な治療として有効な可能性があります。
| カテゴリ | 変えること | 変えなくていいこと |
|---|---|---|
| 評価 | アキレス腱症患者の腓腹筋に超音波エコーを当てて、エコー輝度(EI)や筋断面積(CSA)の変化を評価項目に加えることを検討する(#2)。 アキレス腱症のマスターズランナーに対し、片脚水平ホップテスト(SLHH)を簡易的に実施し、ランニングへの影響を評価する際の参考とする(#4)。 | 変更根拠なし |
| 運動処方 | アキレス腱症患者への体外衝撃波療法はルーチンな治療として推奨されないため、代替の運動療法を優先する(#1)。 足底踵部痛患者に対し、足底マッサージ、筋膜トリガーポイント抑制 |
「院内共有候補」の印は、院内で共有しやすい論文です。気になった論文は、論文の読み方のプロンプト集(信頼性のチェック・自院への当てはめ)で深掘りできます。
Shockwave Therapy for Midportion and Insertional Achilles Tendinopathy: A Nail in the Coffin? A Systematic Review With Meta-Analysis.
アキレス腱症(付着部・中央部)に対する体外衝撃波療法は、疼痛と障害において臨床的に意味のある利益を示さず、ルーチンな治療として推奨されない。
Effects of an exercise program on calf muscle characteristics in patients with Achilles tendinopathy.
アキレス腱症患者に対する16週間の運動プログラムは、内側・外側腓腹筋のエコー輝度を減少させ、筋断面積を増加させたが、ヒラメ筋には変化がなく、ふくらはぎの持久力改善は限定的で、ジャンプ高は改善しなかった。
SIMFER guidelines on physical modalities for chronic primary pain management.
慢性一次性疼痛(線維筋痛症、複合性局所疼痛症候群、一次性骨髄浮腫症候群)に対し、器械的物理療法は従来の治療に加えて補助的に有効である可能性が示唆されています。
Predictive relationships between propulsive single-leg horizontal hopping and running kinetics in masters runners with and without Achilles tendinopathy.
アキレス腱症のある50歳以上のマスターズランナーにおいて、片脚水平ホップテスト(SLHH)時の下肢関節の運動学的データが、ランニング時の運動学的データを予測する可能性が示されました。
Effects of articulatory manual therapy versus soft tissue massage based on GDS muscle chains method in plantar heel pain: A randomized pilot study.
足底踵部痛(足底腱膜炎)に対し、関節モビライゼーションとGDS筋連鎖に基づく軟部組織マッサージの両方が疼痛軽減と機能改善に有効であり、関節モビライゼーションはQOLの身体的側面にさらなる利点をもたらす可能性が示唆されたパイロット研究です。